この本について
過去は変わらないはずだった―1992年夏、未来から来たという保彦と出会った中学2年の美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。2002年夏、作家となった美雪はその経験を元に小説を上梓する。彼と過ごした夏、時を超える薬、突然の別れ...しかしタイムリープ当日になっても10年前の自分は現れない。不審に思い調べるなかで、美雪は記憶と現実の違いに気づき...SF史上最悪のパラドックスを描く第1作。
みんなの評価
5
5
4
3
2
1
レビュー

よーぐると
2013年11月読了
これは凄まじい。タイムパラドックスものではかなり面白い。中学生の女の子と未来から来た少年のボーイ・ミーツ・ガールとしても面白いし徐々にわかってくるトリックも個人的にはやられたという感じ。なんとなくはわかってきたけど。それがすべて論理で突き詰められている部分がとても好きで,破綻しているけれども成り立っているというのは気持ち悪さが尋常じゃない。これは褒め言葉。
読書ステータス
読了
5人