メニュー
ペルディード・ストリート・ステーション (下) (ハヤカワ文庫 SF ミ)

ペルディード・ストリート・ステーション (下) (ハヤカワ文庫 SF ミ)

チャイナ ミエヴィル

4
1人が登録
1件のレビュー

この本について

異端の天才科学者アイザックは、“鳥人”ヤガレクの依頼に応えるべく、飛翔理論の研究を進めていた。だが、検査サンプルに紛れ込んでいた謎の幼虫が羽化、圧倒的な力を持つ夢蛾スレイク・モスとなって、住人を無差別に襲い始めた。モスを解き放ったことから追われる身となったアイザックは、ヤガレクとともに夢蛾を追って卑しき都市をさまようこととなる。『都市と都市』で読書界を驚愕させた作家のスチームパンク超大作。クラーク賞/英国幻想文学賞受賞。

みんなの評価

4
5
0件
4
1件
3
0件
2
0件
1
0件

レビュー

机龍之介
机龍之介
2012年11月読了
「ヤガレクは、わたしの友だちだ」

「本質的に異なるものが出合い、全体の一部となるゾーン。ハイブリッドなゾーンだ」
ウィーヴァーや、ヤガレクのモノローグなど何度も暗喩的に出てくるとおり、群像劇であります。
カタルシス的な終わりはなく、それぞれの人物が心の闇を引きずって人生を歩んでいくことになります。あるいは人生の終焉が語られる。
ニュークロブゾンに生きる人々の群像劇、ハリウッド的展開を求めるとガッカリしますね。
人生は不条理。みんなが不条理を抱えて生きるしかないという物語。

この本を読んでいる人(1人)

読書ステータス

読了 1人

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します