この本について
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レビュー
いまこの本を振り返って思うことは、外形が変化するだけで、ザムザに対する評価や距離があんなにも変わってしまうと描いたカフカのセンシティブな感情の存在である。また、りんごを体に投げ付けられて、それが刺さってしまう情景を思い浮かべただけでみじめさが感じられたことも明確に記憶している。最後、ザムザが人間に戻るのではなく、そのまま部屋の片隅で動かなくなってしまう結末、カフカ自身が世の中そんなものだと俯瞰して、選択したものなのか、あるいは彼が自分の殻に閉じこもり、外部をみれずして書いた偏狭的な結末なのかも気になった。
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