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その街の今は (新潮文庫)

その街の今は (新潮文庫)

柴崎 友香

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この本について

ここが昔どんなんやったか、知りたいねん―。28歳の歌ちゃんは、勤めていた会社が倒産し、カフェでバイトをしている。初めて参加したのに最低最悪だった合コンの帰り道、年下の良太郎と出くわした。二人は時々会って、大阪の古い写真を一緒に見たりするようになり―。過ぎ去った時間やささやかな日常を包みこみ、姿を変えていく大阪の街。今を生きる若者の日々を描く、温かな物語。芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞の三賞受賞。

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レビュー

ぼんぼん
ぼんぼん
2009年5月読了
大阪在住2年目の私ですが、テレビや雑誌<そしてひょっとしたら自分の目でさえも見ることの出来ない「愛すべき大阪」の町の姿を登場人物を通して教えてもらったような気がします。
自分の今歩いているこの道。この空や風景に思いをはせることは、すなわち自分自身を知ることにつながっていくんだなぁと。
明日あたり、なんばの町に繰り出して、川や空や町並みを立ち止まってじっくり観察したい衝動にかられています。今。
町も人もまさにみーんな生きている小説でした。

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