この本について
ニシノくん、幸彦、西野君、ユキヒコ...。姿よしセックスよし。女には一も二もなく優しく、懲りることを知らない。だけど最後には必ず去られてしまう。とめどないこの世に真実の愛を探してさまよった、男一匹ニシノユキヒコの恋とかなしみの道行きを、交情あった十人の女が思い語る。はてしなくしょうもないニシノの生きようが、切なく胸にせまる、傑作連作集。
みんなの評価
4.5
5
4
3
2
1
レビュー
読書メーターでは読了不明とした。ニシノユキヒコという男の一生を書いているように見せかけて、女性たちと一時を過ごした男という視点から見れば主軸は女性たちに限りなく寄っている気もする。やっぱりニシノユキヒコという像は特別なようで、特別じゃないのかもしれない。
どうしよう、久しぶりにこんなに好きな小説ができた。ニシノユキヒコさんのことをふつふつと好きになってしまっている。柔らかい文章なのに心にさくさく刺さってきて泣きそうになった。読み返してニシノユキヒコさんの人生をもう一度見つめ直したいようなそんな気持ち。この作者さんのファンになってしまいそう。
読書ステータス
読書中
1人
読了
13人
