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白痴 (新潮文庫)

白痴 (新潮文庫)

坂口 安吾

3.5
11人が登録
1件のレビュー

この本について

白痴の女と火炎の中をのがれ、「生きるための、明日の希望がないから」女を捨てていくはりあいもなく、ただ今朝も太陽の光がそそぐだろうかと考える。戦後の混乱と頽廃の世相にさまよう人々の心に強く訴えかけた表題作など、自嘲的なアウトローの生活をくりひろげながら、「堕落論」の主張を作品化し、観念的私小説を創造してデカダン派と称される著者の代表作7編を収める。

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レビュー

taka_aki
taka_aki
2017年5月読了
戦火の中を生きる人々を描いた短編集。特に表題にもなっている「白痴」、興味深かったです。白痴の女性と主人公のやりとり、戦時中という私からすると「非現実的」な状況下での心の動き、自分が仮にこの場にいたならば…などと思いながら読み進めました。

表題作以外の作品も興味深いです。

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