メニュー
世界から猫が消えたなら (小学館文庫 か 13-1)

世界から猫が消えたなら (小学館文庫 か 13-1)

川村 元気

3.6
18人が登録
3件のレビュー

この本について

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計...僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!

みんなの評価

3.6
5
1件
4
1件
3
3件
2
0件
1
0件

レビュー

yuchan
yuchan
2014年11月読了
脳腫瘍で余命わずかであることを宣告された僕が絶望的な気分で家に帰ってくると、ど派手な悪魔が待っていた。「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る。」という奇妙な取引を持ちかけてきた。世界からモノが消えていく。教育的な感動話にもっていくかと思いきや、悪魔も軽い調子、飼っている猫はござる口調とコミカルにすすめられさらっと読むことができるかな。こどもたちに薦めようと思う。わたしはといえば解説にじんときて泣いてしまった。大切な人をなくした経験があるかないかで読後感が違うと思った。
tutwii
tutwii
2014年10月読了
美しい。は、とても美しい。より 美しい。 「何かを得るためには何かを失わかければならない」 死や幸せ、日常、人との関わりについて熟考された思想を日常的な言葉でさらりと表現してしまう凄さを感じた。 ここ最近で一番の一冊。

読書ステータス

読書中 1人
読了 17人

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します