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介護びっくり日記

介護びっくり日記

高口 光子

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この本について

老人を「弱者」だと思っている倫理主義では介護は続かない。老人を「お客様」扱いする企業の論理も通用しない。個性が煮詰まった老人を面白がって、こちらも個性でぶつかるしかないのだ。介護界の“しゃべるカリスマ”高口光子によって明かされる介護現場の本音。

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レビュー

taka_aki
taka_aki
2007年5月読了
ふと買ってみた本ですけど、すごかったです。以下、ぐっと来た所を引用です。

自然と向き合って、抗いようも無いものを見つめて、結局置いて死んでいく。そのとき「わたしはけっこうあんたのこと好きよ」って言えるかどうか。

自分の親がしたうんこを汚いと思って親を否定した自分を隠蔽したいんですね。

結局、”生きとって何があるんや?”というお年寄りの問いに答えるのは、「わたしがあなたに生きていて欲しい」という人の存在が答になることを知る。

「わたくしは、身内同士で気を遣う生活をくり返すのであれば、玄人さんからお世話を受けてせいせいしたほうがいいと思い、わたくしなりに決心してここにきたのじゃ。だからそういういらぬ気をNHKが遣わないように」と。
【補足】フジイヤスさんという方がNHKの番組に出演することになり、NHKが施設に入っていることを伏せようと提案したことに対して、フジイヤスさんが行ったコトバ。

引用ここまで。

介護、ってことは僕含め、誰しも関わることだと思っています。ホントに正面向って取り組む時ってのは絶対来る訳ですから。皆いずれは死ぬ訳ですから。

ちなみに、介護施設を選ぶ時には昼食時を見せてもらうのが良いそうです。あと著者の方のブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/mituko77takaguchi/

Pink Floydの「Wish you were here.」が頭をかすめました。

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