レビュー

zooko012
2011年5月読了
随筆の名手・堀江敏幸による「モノ」、「古いがらくた」に関するエッセイである。子ども用のハンコセット、小さいペンギンの置物、バスの「停まるときはお知らせ下さい」ブザー。どう役立つのか必ずしもわからないが、パリ在住時に、著者を捉えて離さず、買ってしまったがらくたに纏わるエピソードが、写真とともに、語られる。凄く面白いわけではないが、疲れて何も考えたくないときに、喫茶店とかで、ボーッと読み流すのに適した本(なお、著者の他の短編とかエッセイは、凝っていて、味わうことを要求するので、読み流せない)。
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