みんなの評価
3
5
4
3
2
1
レビュー

zooko012
2011年2月読了
「岩波ジュニア新書」。中高時代に夏休みの宿題等で複数読まされたが、今や、何を読んだかすらさっぱり記憶にない「岩波ジュニア新書」である。しかしながら、本書は、デカルト以降の近現代哲学の源流は、ギリシア思想、ヘブライ思想(キリスト教)にあるとして、ギリシア思想、ヘブライ思想、近現代哲学の順に要領よくまとめた、大人向けの良書である。レヴィナス・ロールズまで紹介している。大学の教養課程でちょっとだけ思想・哲学の授業をとったことのある者が、流行のサンデルの本などを読み、久しぶりに思想がらみの本にちょっとだけ手を出してみるか、といったスタンスで利用するのに、最適である(というか、それが自分)。頭を整理するのにちょうどよい。「ジュニア新書」ではなく、「岩波新書」に納められるのが相応しかったはず。いずれにせよ、もう1度通読してみようと思う。
【サンデル「これからの正義の話をしよう」→ヨーロッパ思想入門】
【サンデル「これからの正義の話をしよう」→ヨーロッパ思想入門】