📝 レビュー (Yooさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
林望先生訳源氏物語の第7巻。柏木、横笛、鈴虫、夕霧、御法、幻を収録。源氏の48歳から52歳までの話。不義の子、後の薫の誕生、女三宮の出家と柏木の死。宇治十帖では中心人物となる薫について、ここを書いた時点で紫式部はどの程度構想を持っていたのだろう。柏木の正妻である落葉の宮の母親から形見として夕霧に渡される横笛は不義の証だが、これも後で使われるのだろうか。鈴虫は源氏と女三宮の歌の贈答の話だが、これは今ひとつ理解できない。女三宮は源氏から飽きられたというような歌をうたうのだが、不義という事実を経てすれ違う二人の心を表現したかったということか。夕霧は柏木の未亡人の落葉の宮に言い寄る夕霧の話だが、全体の流れからすると唐突な感じが否めない。御法から幻は、紫の上の死と源氏の喪失感、源氏の物語の終焉。紫の上は紫式部にとっては理想の女性の姿なのだろうが、その一生はまた理想なのだろうか。源氏が他の女君には目もくれず紫の上のことをのみ思って過ごすというのはある意味理想の形なのかもしれない。
読書履歴
2026/01/23
370ページ
幻読了
2026/01/10
323ページ
御法読了。合掌
2026/01/10
288ページ
夕霧読了。いかにも不器用と言う感じか
2026/01/01
147ページ
鈴虫読了。松虫?
2026/01/01
117ページ
横笛読了。心理戦の様相
2025/12/30
80ページ
柏木読了。まぁ自業自得だが、死ぬことはなかったのに
まだ読者がいません