📝 レビュー (餼羊軒さんのレビュー)
レビュー:
巻頭言に曰ひしく、自明とせられたりし近代の揺らぐ今日に、吾らの行く末を案ずるには、其社会の依りてきたる近代の枠組の精査を要すと。明日を思ふには昨日を知らざるべからず、是を以て社会思想史の学問上の意義を明らかにせり。
数十年来の学知の近代批判の潮流に棹刺し、近代の可能性と限界とを問ふ試みは、現代理解に蓋し必須と、本書は近代を眼目としたるを強調せり。
本書は「読む事典」型の中項目主義の専門事典である。ルネサンスより21世紀までを五部構成として時系列上に排列し、各時代毎に複数の章を立て、各章は其々の主題の下に各項目を分類して収めてゐる。編者によれば、読者が通時的・共時的聯関の下に把握し得るやうに編纂したとの由。
一項目当たり2-4頁である。従来狭義の社会思想史では手薄なりし文化・芸術や非西欧地域に関する事項も之を収載したと。人名項目は一割に留め、事項項目を主とする。
数十年来の学知の近代批判の潮流に棹刺し、近代の可能性と限界とを問ふ試みは、現代理解に蓋し必須と、本書は近代を眼目としたるを強調せり。
本書は「読む事典」型の中項目主義の専門事典である。ルネサンスより21世紀までを五部構成として時系列上に排列し、各時代毎に複数の章を立て、各章は其々の主題の下に各項目を分類して収めてゐる。編者によれば、読者が通時的・共時的聯関の下に把握し得るやうに編纂したとの由。
一項目当たり2-4頁である。従来狭義の社会思想史では手薄なりし文化・芸術や非西欧地域に関する事項も之を収載したと。人名項目は一割に留め、事項項目を主とする。
読書履歴
2025/10/27
16ページ
「社会思想史の方法」
2025/10/26
13ページ
「社会思想史の成立」
2025/10/25
10ページ
「社会思想史の成立」
2025/10/24
7ページ
「刊行にあたって」「社会思想史の成立」
餼羊軒
Lv.55
巻頭言に曰ひしく、自明とせられたりし近代の揺らぐ今日に、吾らの行く末を案ずるには、其社会の依りてきたる近代の枠組の精査を要すと。明日を思ふには昨日を知らざるべからず、是を以て社会思想史の学問上の意義を明らかにせり。
数十年来の学知の近代批判の潮流に棹刺し、近代の可能性と限界とを問ふ試みは、現代理解に蓋し必須と、本書は近代を眼目としたるを強調せり。
本書は「読む事典」型の中項目主義の専門事典である。ルネサンスより21世紀までを五部構成として時系列上に排列し、各時代毎に複数の章を立て、各章は其々の主題の下に各項目を分類して収めてゐる。編者によれば、読者が通時的・共時的聯関の下に把握し得るやうに編纂したとの由。
一項目当たり2-4頁である。従来狭義の社会思想史では手薄なりし文化・芸術や非西欧地域に関する事項も之を収載したと。人名項目は一割に留め、事項項目を主とする。