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社会思想史事典

社会思想史事典

この本の所有者

1人が登録
72回参照
2025年10月27日に更新

書籍情報

ISBN:
4621303414
ページ数:
888ページ
参照数:
72回
登録日:
2025/10/23
更新日:
2025/10/27

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📝 レビュー (餼羊軒さんのレビュー)

レビュー:
巻頭言に曰ひしく、自明とせられたりし近代の揺らぐ今日に、吾らの行く末を案ずるには、其社会の依りてきたる近代の枠組の精査を要すと。明日を思ふには昨日を知らざるべからず、是を以て社会思想史の学問上の意義を明らかにせり。

数十年来の学知の近代批判の潮流に棹刺し、近代の可能性と限界とを問ふ試みは、現代理解に蓋し必須と、本書は近代を眼目としたるを強調せり。

本書は「読む事典」型の中項目主義の専門事典である。ルネサンスより21世紀までを五部構成として時系列上に排列し、各時代毎に複数の章を立て、各章は其々の主題の下に各項目を分類して収めてゐる。編者によれば、読者が通時的・共時的聯関の下に把握し得るやうに編纂したとの由。
一項目当たり2-4頁である。従来狭義の社会思想史では手薄なりし文化・芸術や非西欧地域に関する事項も之を収載したと。人名項目は一割に留め、事項項目を主とする。

読書履歴

2025/10/27 16ページ 「社会思想史の方法」
2025/10/26 13ページ 「社会思想史の成立」
2025/10/25 10ページ 「社会思想史の成立」
2025/10/24 7ページ 「刊行にあたって」「社会思想史の成立」

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餼羊軒
餼羊軒 Lv.55

巻頭言に曰ひしく、自明とせられたりし近代の揺らぐ今日に、吾らの行く末を案ずるには、其社会の依りてきたる近代の枠組の精査を要すと。明日を思ふには昨日を知らざるべからず、是を以て社会思想史の学問上の意義を明らかにせり。

数十年来の学知の近代批判の潮流に棹刺し、近代の可能性と限界とを問ふ試みは、現代理解に蓋し必須と、本書は近代を眼目としたるを強調せり。

本書は「読む事典」型の中項目主義の専門事典である。ルネサンスより21世紀までを五部構成として時系列上に排列し、各時代毎に複数の章を立て、各章は其々の主題の下に各項目を分類して収めてゐる。編者によれば、読者が通時的・共時的聯関の下に把握し得るやうに編纂したとの由。
一項目当たり2-4頁である。従来狭義の社会思想史では手薄なりし文化・芸術や非西欧地域に関する事項も之を収載したと。人名項目は一割に留め、事項項目を主とする。

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