内容紹介
手塚治虫のデビューは昭和二十一年一月。それは敗戦によってリセットされたこの国がゼロから再スタートを切った直後のことだった。以来四十余年、戦後日本の変化・発展と寄り添うように十万枚ものマンガを描きあげて逝った巨星。著者はその作品群を「アイデンティティの喪失」と「自分探し」という視点からあらためて分析する。そこには「作家」=「主人公」=「世相・社会」の相関関係が鮮やかに浮かびあがってきた。(この本の目的は「マンガ学」的に手塚マンガの研究をすることではない。あくまでも、手塚マンガをテキストとしながら、手塚を含めた戦後の日本人を考えることにある)。第一級の研究家による画期的論考の完成。

📝 レビュー (miyanさんのレビュー)
評価:
5/5
レビュー:
私は残念ながらコミックをあまり読むことはありません。
ですが、これらの作品に魅力を覚えたのは言うまでもありません。
今の日本の問題をちょっと違った形で
捕らえ続けてきた手塚治虫。
まさにその洞察力には舌を巻くばかりです。
知らない作品ばかりだったので
読んでいてとても新鮮なものでありました。
ですが、これらの作品に魅力を覚えたのは言うまでもありません。
今の日本の問題をちょっと違った形で
捕らえ続けてきた手塚治虫。
まさにその洞察力には舌を巻くばかりです。
知らない作品ばかりだったので
読んでいてとても新鮮なものでありました。
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