📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
読書履歴
AIが見つけた似た本
「曾根崎心中」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
私の男
桜庭 一樹
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―...
零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス ニJ- 21)
西尾 維新
『零崎一賊』―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。“少女趣味”こと零崎曲識が、一賊に忍び寄る危機を察知し、ついに表舞台に現れた。一賊の結束はどうなるのか。“音使い”零崎曲識の闘いが今、始...
初の幼さと、新地の現実の対比が過酷。
徳兵衛を信じ抜きながらも、新地を出る一瞬に疑ってしまうあたり、角田光代の心情描写のうまさがひかる。
「情報考学ブログ」で大絶賛され、アマゾンでも高評価だったので、読んでみたのだが、自分には今いち。浄瑠璃等で有名な「曽根崎心中」の翻案小説である。原作よりは、きめ細やかに心理描写されているのだろうが、運命の恋などのフレーズも大形で、かなり大味な感は否めない。恋愛小説は正直言って向かないのかも。それでも、人の関係性の洞察が面白い「源氏物語」や同じ遊女ものでも宮木あや子の「花宵道中」の方が登場人物の個性といい、類型におさらまないところがあって面白いと思うのだが・・・。