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撤退の農村計画―過疎地域からはじまる戦略的再編

撤退の農村計画―過疎地域からはじまる戦略的再編

林 直樹

この本の所有者

1人が登録
2,282回参照
2012年1月25日に更新

書籍情報

著者:
林 直樹
ページ数:
197ページ
参照数:
2,282回
登録日:
2012/01/24
更新日:
2012/01/25
所有者:
taka_aki taka_akiさん

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📝 レビュー (taka_akiさんのレビュー)

評価:
4/5
レビュー:
どんな流れでわからないまま購入。でも、いろんな意味で勉強になりました。

人口減少、高齢化が避けられない現在、過疎地をそのままにしておいて「消極的消滅」を迎えるくらいなら、尊厳を持って「積極的撤退」をすべきと言うのが本書の主旨。

もちろん、当事者にしてみれば「とんでもない!」って話なのでしょうけど、人口が減っていくということは動かし様もない事実。だとすればどうする?というポジティブな姿勢が私は好感を持てました。

いろんな側面から農村を分析して、提言を行っています。以下はメモ:
・放棄された農村はゴミ投棄問題、獣害などを引き起こす。
・移住が不可能、かつ定住が不可能となった時点で深刻な問題を引き起こす。
・財政の悪化が「消極的な撤退」を加速
・過疎地の空き家情報を共有する「空き家バンク」の増加
・「定年帰農」は「消極的な撤退」への対策とはなり得ない。「二地域居住」も然り。
・「戦略的撤退」を行わざるを得なかった震災の影響
・鉄道は高齢者の味方
・あえて引っ越ししない「種火集落」の重要性
・「集落診断士」の必要性
・撤退は敗北ではない。

特に最後の言葉は印象に残りました。戦争においても(体験したことはないですが)、状況に応じて引くことは必要な訳で。高度成長時代なんてとっくの昔の今、「こうあるべき」ということ自体疑ってかかるべきなんですよね。

読書履歴

2012/01/25 197ページ
2012/01/25 124ページ
2012/01/24 60ページ
2012/01/24 38ページ

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