メニュー
ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

マイケル サンデル

この本の所有者

10人が登録
32回参照
2011年10月16日に更新

書籍情報

ページ数:
280ページ
参照数:
32回
更新日:
2011/10/16
所有者:
yamato yamatoさん

この本を共有する

📝 レビュー (yamatoさんのレビュー)

評価:
5/5
レビュー:
正義とは何かということを代表的な3つの考え方を学んだ上で考えさせらた。
3つとは、
①正義とは、幸福の最大化を意味するという功利主義の考え方。
②正義とは、自律と尊厳の尊重を意味するというイマヌエル・カントやジョン・ロールズの考え方。
③正義とは、市民の美徳を育み、善き生に基づいて判断することだという目的論法的なアリストテレスの考え方。

現代社会では②の考え方がメジャーであるが、サンデルは負荷なき自己と批判し③に基づくコミュニタリアニズムを主張している。
そして、正義を考えるためには善を考えることが必要であることを例を挙げて示した。
しかし素朴なコミュニタリアニズムは多元的な考えが存在する現在では通用しない。なぜなら特定の共同体における価値観は必ずしも正しいとは思えないからだ。だからサンデルは特定のコミュニティを超えた善を考える必要性を説いている。
そして最後に彼はソクラテス的な弁証法を用いてその超越的な善に基づく正義の考察方法を示していた。

非常に難しい内容に思われたが会社生活の中で経理として何が正しいかという判断を迫られることがあると思う。
その点で様々な考え方、そしてそれを活かして判断をするまでの論理的プロセスを学べたことは大きな糧になったと思う。


ログインが必要です

この本をレビューしたり、読書進捗を記録するにはログインが必要です。

ログイン

AIが見つけた似た本

「ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を2冊見つけました