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仮説の検証 科学ジャーナリストの仕事

仮説の検証 科学ジャーナリストの仕事

小出 五郎

この本の所有者

1人が登録
518回参照
2007年10月6日に更新

書籍情報

ページ数:
253ページ
参照数:
518回
登録日:
2007/10/04
更新日:
2007/10/06
所有者:
taka_aki taka_akiさん

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内容紹介

捏造、不祥事が続くテレビ界に喝。話題のテレビ番組「核戦争後の地球」や「驚異の小宇宙・人体」などを制作した元NHK解説委員が書き下ろす番組制作者の良心とジャーナリストとしての矜持。
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📝 レビュー (taka_akiさんのレビュー)

評価:
4/5
レビュー:
何気なく、表紙見て買ってみたら、意外に面白かったと。元NHK解説委員の小出五郎氏による著書です。

正直、テレビと言うか、テレビ番組には良いイメージ持ってないんですよね。そもそも、テレビ置いていないですし。

NHKも、かつては、映像の世紀とか見てたんですけど、そのビジネスモデルと、最近あった不祥事とで、もういいやーって感じた訳で。

でも、こう言った方がいたんだなー、と感心したりもして。

ドキュメンタリー専門の方なので、携わった番組もドキュメンタリーがメイン。最初の章では「あすをひらく」と言う番組で、極寒地帯における、送電線の凍結をテーマに扱った「白い送電線・着雪事故を防ぐ」が完成するまでのお話。結構ぐっときます。

この番組を通じて、着雪の仕組みが解き明かされ、そして、現在はメジャーになっている「刀のつばのようなもの」に見える「難着雪リング」が開発されたと言ってもいいくらいで。

その他、イタイイタイ病を扱った番組や、そして「核の冬」と言う言葉を知らしめた番組をも手がけて行きます。

「世界終末時計」ってのがあること、知りませんでした。。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%B5%82%E6%9C%AB%E6%99%82%E8%A8%88

核の冬の反響は凄まじく、そうなると、当然、いろんな方面からの横槍があったり。でも、この方は、それらに対して、論理的に反駁して行きます。つか、その横槍、引用を読んでも「なんだかなー」と思ってしまうものも多々あり。

僕自身、核の冬至上主義者って訳でも無いですけど(って言っても、支持はしてます。)、どんな情報も、いろんな側面を持っている訳ですから、そんな、ムキにならなくても、って思うんですけど。咀嚼するのは自分自身ですし。

後半では、そもそもここ近年のNHKが抱えている体制的な課題、あるあるに代表されるねつ造問題、そして、Youtubeにまで触れられています。

この方はもうNHKにはいらっしゃらないとのこと。あうー。

あと、鳥瞰図と言う言葉がありますけど、本書の中では「虫瞰図」と言う言葉が紹介されています。大局のなかでは没してしまいがちな細部から全体を見ると言う意味だそうです。へー。

いつかまた、テレビを見たいと言う日が来ることを願うばかりなのです。

読書履歴

2007/10/05 253ページ
2007/10/05 128ページ
2007/10/05 66ページ

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