📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
読書履歴
AIが見つけた似た本
「海うそ」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
うそうそ
畠中 恵
日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くこと...
私の男
桜庭 一樹
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―...
川の深さは (講談社文庫)
福井 晴敏
「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた...
東京てくてくすたこら散歩
伊藤 まさこ
「今日はギャラリーフェブ(そら豆)に行こうかな」晴れた日にぽっかりと予定があいたなら、ギャラリーをのぞいてカフェでお茶を飲もう。街のパン屋さんから森の美術館まで、私の好きなお散歩コース。
新訂 徒然草 (岩波文庫)
西尾 実
『徒然草』の面白さはモンテーニュの『エセー』に似ている。そしてその味わいは簡潔で的確だ。一見無造作に書かれているが、いずれも人生の達人による達意の文章と呼ぶに足る。時の流れに耐えて連綿と読みつがれてき...
題名で衝動買い。家族を亡くした若手の人文地理学者が、昭和のはじめに、九州南部にある「遅島」を訪れる。照葉樹林で覆われた、独自の民間信仰が廃仏毀釈でついえた、落人部落のある島であった。彼は、70歳を超えて、再度「遅島」を訪れるが、そのとき見たものは。。蜃気楼、男性領域と女性領域を示す母屋と離れが寄り添いつつ完全に分離した家構造。雪の中すっくと前を見て立ったまま死んでいるカモシカ。印象に残るモチーフがたくさんある。「沼地のある森を抜けて」を読んで「すげー」と思ったものの、何が凄いのか言葉にできなかったが、この本も同じ。ただ「沼地」の方が凄く、この本は「何か」に対する過渡的な作品である気がする(これも言葉にできないが、もっと展開できたはずというような消化不良感もある)。いずれにせよ、残像映像力?が強い小説ではある。
相変わらず独特の文調、読み進めるのが心地よかったです。
ある島を訪れる主人公が訪ねる歴史の小旅行。廃仏毀釈の話を絡めながらその島で暮らした人、暮らす人、さらには動植物の話が綴られます。
「時間の流れ」というのがテーマなのかなとも思ったりしながら読了。