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放送禁止歌 (知恵の森文庫)

放送禁止歌 (知恵の森文庫)

森 達也

この本の所有者

7人が登録
101回参照
2008年8月12日に更新

書籍情報

著者:
森 達也
ページ数:
256ページ
参照数:
101回
更新日:
2008/08/12

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📝 レビュー (ぼんぼんさんのレビュー)

評価:
3/5
レビュー:
「数々の放送禁止歌のルーツと、規制に至ったその背景に迫る!」という大命題は、いつの間にか「部落差別に我思う」という着地点に落ち着いてしまって。本筋がだいぶズレたまま強引に答え出されちゃったなぁという感は否めなかったのだけれど、たまにはこんな熱のあるノンフィクションもアリかな。
被差別部落の問題うんぬんを語るには今の自分は未熟者過ぎるし、著者の感傷入りまくりのこの本で論じる事でもないと思う。
ただ、マスコミも世間も得体の知れない「自主規制」という怪物の前に無力のまま立ち尽くすばかりで、その根底には差別も逆差別もいろいろごちゃごちゃあって相当根深くて、少し垣間見ただけで足がすくみました。今まで積み重ねてきた日本人の生身の歴史。暗澹たる気持ちに。はぁ・・・。
ただ、どの本を読んでも思うことなのだけれど、無知は罪だなぁと。そしてそれ以上に思考停止はアカンな~と思いました。反省。うん。
ともかく自分で一度咀嚼してみる。かみ締めて、疑って、色んな角度から世界を見られるようになりたいな。と感じました。
 
あと、この本に載っていた歌以外にもいくつか検索をかけてみたのだけれど、昔の人の歌(とくにフォークとか!)ってものすごく直裁で物語があって自由で下世話で、そこはかとなく後ろ暗い興味をそそられるところが魅力的。しかもそんな部分を隠そうとしていないというかね。
山平和彦の『月経』とか岡林信康とかすごいよ!普通に物語ですよこれは。
暗部抉りだされる感じ。圧倒されました。
CDJフェスで岡林信康を華麗にスルーしてた自分アホ~・・・

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