
内容紹介
第二次大戦下、義弟との不倫な関係を逃れ仏印に渡ったゆき子は、農林研究所員富岡と出会う。一見冷酷な富岡は女を引きつける男だった。本国の戦況をよそに豊かな南国で共有した時間は、二人にとって生涯忘れえぬ蜜の味であった。そして終戦。焦土と化した東京の非情な現実に弄ばれ、ボロ布のように疲れ果てた男と女は、ついに雨の屋久島に行き着く。放浪の作家林芙美子の代表作。

📝 レビュー (miyanさんのレビュー)
評価:
5/5
レビュー:
読んでいる本とはページ数相違。
本当に波乱の女のお話。
いくら顔ではない、とは言えども
美人である春子とそうでないゆき子には差が付いてしまうもの。
どこまでも彼女は運命に翻弄され続けます。
本当に最後まで光は見えません。
闇のまんま。
少しの光はあったものの
彼女にとってはそれはつかの間のもの。
でももしかしたらこういう要素は
誰もが持ちうるものなのかもしれませんね。
本当に波乱の女のお話。
いくら顔ではない、とは言えども
美人である春子とそうでないゆき子には差が付いてしまうもの。
どこまでも彼女は運命に翻弄され続けます。
本当に最後まで光は見えません。
闇のまんま。
少しの光はあったものの
彼女にとってはそれはつかの間のもの。
でももしかしたらこういう要素は
誰もが持ちうるものなのかもしれませんね。
読書履歴
2012/07/24
473ページ
2012/07/24
233ページ
2012/07/24
97ページ
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