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虚報 (文春文庫)

虚報 (文春文庫)

堂場 瞬一

この本の所有者

3人が登録
19回参照
2012年6月10日に更新

書籍情報

ページ数:
438ページ
参照数:
19回
更新日:
2012/06/10
所有者:
bskt0609 bskt0609さん

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📝 レビュー (bskt0609さんのレビュー)

評価:
3/5
レビュー:
とある新聞記者の本社に上がってきた若手と、遊軍キャップの2人が、ある集団自殺事件の取材に奔走して行く話。
集団自殺を自殺サイトを開設し促していたとされるのが大学教授。そもそも大学教授は自殺ではなく自死と謳い、人間には自らしを選ぶ権利があると主張していた。
その教授の主張に正統性が適用されるか、また実際に自殺したものと接触していたのか等を、あの手この手で取材して行く様子が描かれている。
現場や担当部署との垣根の高さ、人間模様がリアル。
周囲に特ダネを続けざまに取られ、後追いになった2人。その2人が最後の最後で裏を取らずに報じたもの、それが実は真実ではなく、さらにはそれで一つの命を失わせてしまう、完全なる虚報。これは絶対にあってはならないこと。新聞社の威信、信頼全てを損失させるもの。
新聞記者は人の人生を左右しうるものである。
翔平すげーわ。
自殺者についての考え方が斬新だった。

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