メニュー
学校 (幻冬舎文庫)

学校 (幻冬舎文庫)

この本の所有者

(4.0)
1人が登録
147回参照
2010年11月1日に更新

書籍情報

ページ数:
209ページ
参照数:
147回
登録日:
2010/10/25
更新日:
2010/11/01

この本を共有する

内容紹介

「先生、勉強ってすてきですね。目の前のおおいがひとつひとつ取れていくようです」。1972年東京下町の夜間中学。教師として勤務し出会った、恵まれない生い立ちの、読み書きできない生徒たち。人は、なぜ学ぶのか?文字を獲得することで取り戻せる笑顔と誇りがあった...。映画「学校」の原点となった名作、待望の文庫化。
Google プレビュー 書籍情報提供: Google Books
Google Booksで見る

📝 レビュー (ぼんぼんさんのレビュー)

評価:
4/5
レビュー:
「学校」

山田洋次監督の『学校』という映画を見て、初めて夜間中学の存在を知りました。
定時制高校や大学の夜間部ではなく、夜間中学校。
勉強や学習ではなく、「人として学ぶ」ために存在する学校。
映画で描かれていた夜間中学を取り巻く環境や生徒たちの人生にただただ驚くばかりだった。
 
この本は映画『学校』の原案本。
義務教育を終了できず再び学校に通いだした人たちの生い立ちや、教室で学ぶことでどう変わっていったのかが描かれています。
夜間中学そのものというよりも、そこに集う生徒たちやそれを見守る新任教師の著者の人生ドラマという感じ。
昭和40年代ごろの話なので今とはだいぶ事情も違うのかもしれないけど、
それでも夜の中学校の教室で、人知れず学んでいる大人たちがいるということに心打たれました。
  
ひとつ漢字を覚えるたびに目の前が開ける気持ちになる。
自分の思いを言葉にして残しておきたい。
生徒たちのそんな前向きな言葉を読んでいると、
学ぶということは生きることで、
貧困や環境や親の都合でその権利を奪ってしまうのは
その人の人生を殺してしまうことなんだと感じました。

実際に義務教育さえ終了できなかった人がたくさんいること、
そしてなお、そういう逆境をはねのけてコツコツと頑張って学ぼうとしている人がいること。
そういう人たちの言葉が励みになる、と言うと上から目線すぎるかもしれないけど、
もっと知ってなくちゃいけないなーと思いました。
こういう学校があって、こういう人生があるということ。

読書履歴

2010/11/01 209ページ
2010/10/25 128ページ

ログインが必要です

この本をレビューしたり、読書進捗を記録するにはログインが必要です。

ログイン

AIが見つけた似た本

「学校 (幻冬舎文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を9冊見つけました

56.5%
学校の階段8
55.5%
青年のための読書クラブ

青年のための読書クラブ

桜庭 一樹

東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の“クラブ誌”があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が...

10人 5
55%
読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)

斎藤 孝

本を読むことは,生きる力とどうつながるのか

57人 3.8
53.3%
失敗学のすすめ (講談社文庫)

失敗学のすすめ (講談社文庫)

畑村 洋太郎

恥や減点の対象ではなく、肯定的に利用することが、失敗を生かすコツ。個人の成長も組織の発展も、失敗とのつきあい方で大きく違う。さらに新たな創造のヒントになり、大きな事故を未然に防ぐ方法も示される―。「失...

18人 4
ぼんぼん
ぼんぼん Lv.66

「学校」

山田洋次監督の『学校』という映画を見て、初めて夜間中学の存在を知りました。
定時制高校や大学の夜間部ではなく、夜間中学校。
勉強や学習ではなく、「人として学ぶ」ために存在する学校。
映画で描かれていた夜間中学を取り巻く環境や生徒たちの人生にただただ驚くばかりだった。
 
この本は映画『学校』の原案本。
義務教育を終了できず再び学校に通いだした人たちの生い立ちや、教室で学ぶことでどう変わっていったのかが描かれています。
夜間中学そのものというよりも、そこに集う生徒たちやそれを見守る新任教師の著者の人生ドラマという感じ。
昭和40年代ごろの話なので今とはだいぶ事情も違うのかもしれないけど、
それでも夜の中学校の教室で、人知れず学んでいる大人たちがいるということに心打たれました。
  
ひとつ漢字を覚えるたびに目の前が開ける気持ちになる。
自分の思いを言葉にして残しておきたい。
生徒たちのそんな前向きな言葉を読んでいると、
学ぶということは生きることで、
貧困や環境や親の都合でその権利を奪ってしまうのは
その人の人生を殺してしまうことなんだと感じました。

実際に義務教育さえ終了できなかった人がたくさんいること、
そしてなお、そういう逆境をはねのけてコツコツと頑張って学ぼうとしている人がいること。
そういう人たちの言葉が励みになる、と言うと上から目線すぎるかもしれないけど、
もっと知ってなくちゃいけないなーと思いました。
こういう学校があって、こういう人生があるということ。

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します