AIが見つけた似た本
「望みは何と訊かれたら (新潮文庫)」の書誌情報と、 この本を読んだ人の本棚から、 近そうな本を10冊見つけました
蜜月 (新潮文庫)
小池 真理子
天才洋画家、辻堂環が死んだ。天衣無縫の彼の生涯は、無邪気に、奔放に、女たちの心と身体を求めることに費やされた。恭子、弥生、杳子、志保子、千里、美和子...かつては環との蜜月に溺れた、さまざまな境遇の女...
欲望 (新潮文庫)
小池 真理子
三島由紀夫邸を寸分違わず模倣した変奇な館に、運命を手繰り寄せられた男女。図書館司書の青田類子は、妻子ある男との肉欲だけの関係に溺れながら、かつての同級生である美しい青年・正巳に強くひかれてゆく。しかし...
理由 (新潮文庫)
宮部 みゆき
事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い...
恋 (新潮文庫)
小池 真理子
1972年冬。全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。当時学生だった布美子は、大学助教授・片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきに惹かれ、倒錯した関係に陥っていく。が、一人の青年...
愛するということ (幻冬舎文庫)
小池 真理子
人は人を愛する時、いつもどこかで本当の自分、飾り気のない自分をさらけ出してしまうのだろう。相手に見せたい自分、こんなふうに見てもらいたいと願う自分は、実は常に、中身のない、実体のない、ただの脱け殻にす...
夏の吐息 (講談社文庫)
小池 真理子
永遠に待ち続けると思うのです。世界のどこに行っても、地の果てにいても、私はあなたを待っている。―六年前、突如行方が分からなくなった恋人を待つ女性のモノローグからなる表題作他、濃厚な死の影の間近で紡がれ...
映画『実録・連合赤軍−あさま山荘への道程』は、連合赤軍のアジトで繰り広げられた革命論議や凄惨なリンチの状況がつぶさに描かれていましたが、この小説でも革命ゲバルト集団「革命インター解放戦線」の面々が閉ざされた思想の中で狂気の世界へ突き進んで行く様が丁寧に描かれています。
この小説は、実際に連合赤軍に身を置き山岳アジトでリンチにより亡くなってしまった遠山美枝子さんをモチーフにして創られたものと思います。当時(70年代初頭)の学生達の空気・流れというものに乗ってしまった彼女が、アジトから命かながら脱走して見ず知らずの学生に助けられ、飼育され、今度はそこから脱走し、数十年振りに偶然再会する…という展開を想い描き、それを骨子にして組立てして行ったものと思いますが、革インターの活動の描写は「怒涛のような骨太な流れ」、中盤以降に現れる完全なる飼育の状況は一転して「静寂が支配する世界」、そして後半の熟年同士となった吾郎と沙織の再会…と、ストーリーに沿ったメリハリのある描写は見事。心身ともに困憊した主人公が飼育される中で抱く複雑な感情の機微と、再会後の2人が互いに多くを望まず無感情を装いながらもその距離感を縮めて行く様子は特に素晴らしい。
この小説が醸し出す空気や主人公の感情の移ろいを、20代30代の方々が理解するのは難しいかも知れません。ただ、“あの時代”に身を置いた経験を持つ方々限定の小説では決してなく、中年以降の女性の感性を丁寧に拾い集めたような、脆くて大変敏感な小説であるという面からすれば、共感する女性は多いのではないでしょうか。