
この本について
1914年12月、英国人探検家シャクルトンは、アムンゼンらによる南極点到達に続いて、南極大陸横断に挑戦した。しかし、船は途中で沈没。彼らは氷の海に取り残されてしまう。寒さ、食料不足、疲労そして病気...絶え間なく押し寄せる、さまざまな危機。救援も期待できない状況で、史上最悪の漂流は17ヶ月に及んだ。そして遂に、乗組員28名は奇跡的な生還を果たす―。その旅の全貌。
みんなの評価
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1
レビュー

zooko012
2011年3月読了
文句なし。傑作ノンフィクションである(「本の雑誌」に「未読の者が羨ましい」といった趣旨の記述があったが、大げさではない)。南極横断を目指していた船が難破。南極の氷の中を漂流し、17ヶ月後に乗員28名全員が奇跡の生還を果たす。カリスマ性のある隊長シャルクトン、元密航者の乗員、お荷物乗員など、乗員の個性もタップリで、極限状況の人間ドラマとしても面白い(一時期、人心掌握のためのビジネス書としても流行していたとのこと)。各人の日記の引用、地図、写真などが、臨場感たっぷりに、物語を盛り上げる。なお、本書で使用頻度が最も高い単語は、「あざらしのシチュー」である。油に、食用にと、あざらしが彼らを支えていたことがよくわかる。でも、食べたくない。
【本の雑誌333号冒険本特集→エンデュアランス号漂流】
【本の雑誌333号冒険本特集→エンデュアランス号漂流】
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読書ステータス
読了
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