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絵本づくりトレーニング

絵本づくりトレーニング

長谷川 集平

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Sig
Sig
2012年1月読了
絵本というのは「めくる効果」によって成り立っている。ページネーション。
新しいタイプの絵本、純絵本…絵の展開が主体になっている、絵の展開でものを語っている、純絵本にはことばは必要ない、絵本の本質。
女性も男性も、自分の小さな頃の性別は男の子。絵本の登場人物で男の子が多いのはこのため。
特に幼児絵本では真ん中に大切なものを描く。しかし画面の真ん中にはノドがあり問題があるので、ページの真ん中に描くことが多くなる。
古いタイプをものがたり絵本…名作のダイジェスト、民話をわかりやすく作り直してある、そのおはなしの一番絵になりやすいところに挿絵をつける、名場面集。
松本猛さんのモンタージュ理論から、ページめくり効果は日常でも体験していることではないか?
広い舞台のある歌舞伎、舞台全体を見渡せないほど広く、急に拍子木が鳴って見得をきると視線が集中されてしまう。視線の集中と拡散により舞台の効果を表すところからヒントを得た。
めくることによって何が起きるか?画面、気分が変わる。つながりを想像する。全部のページをいっぺんに読むことはできない。場面場面をつなげ、絵本全体を認識するイメージの仕事。
市販されてる定型の絵本は32ページ。
つまりたいてい15見開きしかない。短歌や俳句と同じで非常に短い画面を使って構成する。
日本では右開きの本が多い。日本語の詩的なものを生かす場合や民話だと特に。でも横組の方がインターナショナルで絵の流れにも沿う。絵巻物は右から左へ物語が進んで行く。
正面性が幼児絵本では特に大事。ブルーナの絵本が絶賛されているのは、子供の肩幅に無理がかからない大きさ、製本が丈夫で壊れにくい、色が明確、輪郭がはっきりしているから。幼児に一番教える必要があるのが、自分と他のものは違うのだという自分の認識。
赤ん坊は母親の正面顔でなごやかになる。鏡の中の自分も正面顔。幼稚園に入る前の子どもは正面顔しかかけない。

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